Kaigi on Rails 2023 で登壇しました!
昨日、一昨日(2023/10/27 - 28)で開催された Kaigi on Rails 2023 にSpeakerとして登壇してきました!
今年は初のオフライン開催。私自身Rubyコミュニティのオフラインイベントに参加するのが初めてだったコトと、カンファレンスでのオフライン登壇自体も初めてだったので(今年はスクラムフェス仙台でも登壇したけど、あれはサテライト配信だったので目の前に観客がいなかった)いろんな刺激を受けることができました。
この記事では参加者・登壇者それぞれの視点で今回のKaigi on Railsで感じたことを振り返っていきたいと思います。
これが「オフライン」…!
初オフライン Kaigi on Rails めちゃめちゃ楽しかったです!発表があって、ブースがあって…という構成は変わらないものの、やっぱり受ける刺激の量は全く異なり、来てよかったなあと感じました。これが「オフライン」…!
オフラインしぐさ
「懇親会の開始前に前説でパックマンルールを説明しよう」「2人で会話している人を見かけたら話しかける狙い目。2人だと話題を繰り出し続けるのも大変だし、会話抜けるタイミングも計れないしで困っているはず」みたいなオフライン懇親会仕草を徐々に取り戻していきたい。失われた技術。
— Takafumi ONAKA (@onk) July 24, 2023
前述の通りオフラインイベント慣れしていなかったので、懇親会やブースではonkさんのツイートに記載のあったロストテクノロジー1をふと思い出し。自分は積極的に話しかけるのが苦手なので、会場うろちょろして2人でお話している方々を見つけては「話している人が2人…来るぞikuma!」2と心の中で叫んでいました。
一応自分のアイコンを含めたポストカードを前日にデザインして持って行きましたが、アイコンによってオンラインの姿と同期ができたのは一定効果があったようです。XのQRコードもつけたのですが、URLが間違っていたらしくこちらは全然意味をなさず…。来月もオフライン登壇の機会があるので、おとなしくプレーリーカード を作成しようと思います。
オンラインで知っている方/知らなかった人とお話しさせていただくことができて、嬉しかったです!お話しいただいたみなさん、ありがとうございました!
冷めても美味しいお弁当よりも、今ここでしか味わえない味を
登壇者的には「もっと現地を重視した構成にすればよかったなあ」と反省もありました。
エンジニアになってからの登壇はすべてオンライン配信だったため、いずれも意識的にオンライン向けに特化させた形になっていました。
リアルタイムでの反応が弱めなら、終わった後の体験の方に力を入れよう、具体的には後から見た時にも資料からおおよそのコンテキストが汲み取れる状態にする、といった具合です。お弁当用にちょっとおかずの味を濃いめにするみたいな気持ちです。
当たり前ですがオフラインの場合はすぐそこに聞いている人がいます。次回以降の登壇では以下のようなポイントを意識したいなあと、他の方の発表を見ている中で思いました。
- 全編とまでは言わないが、心に残すためのインタラクションを
- 丁寧に構成された緻密なロジックよりも、その瞬間で理解できる単純なサンプルを
- 完全な解説よりも、考える余地というギフトを
ただ後から見返すための資料はそれはそれでメリットがあるので、そこはバランスですかね〜(2種類作るか)。
なんだか強くなった気がする!
今年は最初に自分の番を終えることができたので3、常にHall A/Bいずれかのセッションを聞かせていただいておりました。
Kaigi on Railsのコンセプトに「明日からの仕事に使える」がありますが、前回の参加時(エンジニア経験4ヶ月)に比べ、「仕事」も増えたことから「わかりみ」と「やらねば」のオンパレードでした。最近Railsも書いていなかったのですが、発表を聞いていく中で自分の中で眠っているRails筋が活動を再開する音が聞こえたような気もします(それは本当か?)。
ところで結構AI生成のイラストを使っているスライドが多く見受けられた印象が合って、逆張り系人材としては来年までに油絵や水彩画を学習して、オリジナリティを確保しようかなと思っています、たぶん。
自分の発表のふりかえり
昨年に続き、独自系・網羅系でいくと後者の分類のトークでした。HTTPを手で書いて学ぶ ファイルアップロードのしくみ - ikuma-t.com。
発表のモチベーション
そもそも今年Kaigi on RailsにCFPを出すのか、そもそも行くのか迷っていました。
昨年の6月にエンジニアになってから仕事では
- 昨年のKaigi on Railsまで:Rails
- 今年のKaigi on Railsまで:React(+ときどきGo)
- 今年のKaigi on Railsから:Rails
と、1年近くフロントに傾倒していたので、今年はパスかな〜と思っていたのですが、社内でRailsを書いていたhoguccさんとsanfrecce_osakaさんがCFPを出す雰囲気を感じたので、その勢いに便乗して書くことに。
結果CFPは通って登壇できたし、偶然またRails書くことになったしで、やってよかったです。
登壇テーマ
上述の通り、Railsをテーマにして話すのはちょっと無理があったので、今回も昨年同様「曖昧に使っている技術を最小実装で自分のものにしよう」という方向性で検討。資料中にもあったようないくつかのファイルアップロードに関する経験から、今回はHTTPを手で書いてファイルアップロードの基本を理解する、というテーマにしました。
「この技術は課題に対してオーバーキルではないか?」という疑念がいつもあり、そういう視点でちょいちょい仕様とかを調べたりしたものがCFPのタネになっているのですが、いかんせんまとめていないので、CFPを書く際も、実際に資料を作る際にも時間がかかる…。生活をリリースして登壇をアドバンス召喚するのはなかなか大変なので、よくアウトプットをされている方たちを真似て4これ登壇できるかもと思ったら、ストックするようにしたいなとあらためて思いました。
登壇資料
「フロントでは頑張ってたんだよ〜」という免罪符が欲しかったのか、発表資料はHTML + CSS + JSで書いていて、(ほぼ出番のなかった)資料埋め込みデモはReact + Ruby Wasmでできていたりします。ここは長いので気が向いたら別記事で書こうと思います。
「ファイルアップロード」が一般的で広いテーマゆえ、今回は昨年よりも内容の取捨選択が難しかったです。
HTTPの仕様改訂やら、もう少し実世界と繋げた説明やら、JSにおけるBlobとか、もともと入っていたが消えた内容も…。加えて練習時間があまり取れなかったこともあり、半分ぶっつけ本番・超早口で30分に無理やりねじ込む内容になってしまいました…。これは次回以降の反省点です。
Grow.rbに今年も感謝
Grow.rb特別回:登壇相談会2023【登壇ビギナー歓迎】
チーフオーガナイザーの大倉さんが開催されているGrow.rbでは、Kaigi on RailsのCFP提出が解禁されると登壇特別回と称したCFP相談会5が開かれています。
昨年に引き続き今年もこちらで壁打ちをさせていただいたおかげで、CFPをブラッシュアップできました。大倉さん、アドバイスいただいた皆さん、ありがとうございました!
おわりに
あまりコミュニケーションが得意な人間ではないので、「勉強会やイベントには登壇者として参加することで、謎の免罪符を得る」戦略をFJORD BOOT CAMP時代からやっているのですが6、この戦略に頼りすぎて、免罪符なしで存在を保つことができるのか不安です。…ってことは存在を保つために、来年もKaigi on RailsのCFP出すしかないな!!
ブログを書いたし、アンケートも全部答えたのでこれにて私のKaigi on Rails 2023は終了です!運営の皆様、お疲れ様でした!
Footnotes
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ロストテクノロジー - Wikipedia 現存しない技術というよりかは取り戻すべき技術 ↩
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例えばkoicさんはBasecampで書いているそう。またonkさんは社内のscrapboxにLTネタを貯めているそう。 ↩
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私の中での通称は「大倉塾」 ↩
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謎の免罪符とかは言及されていないが、初心者でも登壇してみるのは話しやすくなるしおすすめ、ということは言われていたと思う、たぶん。 ↩